妙義山のオモテとウラ
妙義山は、中木川の東側の山塊を表妙義、西側を裏妙義と呼ばれています。(諸説あり)
妙義ビジターセンターは、表妙義に位置しており、表妙義は主に白雲山(はくうんさん)、金洞山(こんどうさん)、金鶏山(きんけいざん)の総称です。
妙義山の“肩書き”
国名勝
名勝とは、「文化財保護法」における「庭園、橋梁、峡谷、海浜、山岳その他の名勝地で我が国にとつて芸術上又は観賞上価値の高いもの」のうち、重要なものとして指定されたもの。妙義山は大正12(1923)年3月7日に指定。
群馬県内には妙義山を含めて7件の名勝が指定されており、その中で妙義山は最も古い。
本センターは、この国名勝指定100周年にあわせて、令和5(2023)年に「妙義ふるさと美術館」から「妙義ビジターセンター」にリニューアルオープンしました。
妙義荒船佐久高原国定公園
群馬・長野両県にまたがる全国で39番目の国定公園として、昭和44(1969)年4月10日に指定。
面積は13,123ヘクタール(うち群馬県8,063ヘクタール)。
群馬県立妙義公園
妙義荒船佐久高原国定公園の区域の一部分、金洞山南東麓の石門群で知られる奇勝部分(県有地)について、昭和29(1954)年8月1日に開設。金洞山、金鶏山の一部を構成する奇岩奇峰の景勝地を所有していた、柴垣はるさん(1883~1966年)からの寄付を受けて設置。
柴垣はるさんに関するエピソードは、当センター1階「妙義ミュージアム」で展示しています。
上毛三山(じょうもうさんざん)
赤城山(あかぎやま)、榛名山(はるなさん)、妙義山(みょうぎさん)の3つの山の総称。
群馬県を代表する山として古くから親しまれ、小学校の運動会などでの組分けにおいて、赤城団、榛名団、妙義団と団分けされる例が多く見られ、学校によってはさらに浅間団、白根団などが加わることもあります。
また、子ども時代を群馬県で過ごした人は読み札をほぼ暗記しているほど「群馬県の文化」として多くの県民に親しまれている郷土かるた「上毛かるた」。
「上毛かるた競技県大会規則」によると、3人の競技者が並列相対する「団体戦」では、取った枚数の他に「役札」による加点があり、上毛三山を表す「す・も・の」(三山札)の3札を揃えると10点が加算されます。
日本三大奇景
耶馬渓 (やばけい・大分県中津市)、寒霞渓 (かんかけい・香川県小豆郡小豆島町)、妙義山の3つの国名勝のこと。日本三大奇勝ともいわれる。選者や選定時期は不明。
日本百景
昭和2(1927)年より新聞社が選定した日本を代表する景勝地100か所。群馬県内には妙義山のほか、菅沼(片品村)、尾瀬沼(片品村、福島県桧枝岐村)、赤城山の3件が選定されている。
日本二百名山
日本百名山の選定で有名な深田久弥氏のファン組織「深田クラブ」が、クラブ創立10周年を記念して昭和59(1984)年に選定。
妙義山の日(11月4日)
群馬県富岡市、安中市、下仁田町の2市1町は、妙義山の国名勝指定100周年を記念して、妙義山“表妙義”の最高峰、白雲山相馬岳の標高1104メートルにちなみ、11月4日を「妙義山の日」に制定しました。